ケララにいる間に始めたことがあります。

それは「断石鹸」と「断・歯磨き粉」と「断シャンプー」です。

 

 

食べ物を食べない断食のように、石鹸類を断ってみようという、断○○をしてみました。

 

 

このブログを読んで下さっている方々にしばらく会わないとわかっていなければ書けなかったであろう、勇気を振り絞って書いた記事です(笑)

 

 

 

これらは、砂糖や肉を食べないことより遥かに苦しいというか、強い意思が必要な実験だと感じました。

自分の不快感だけでなく、人にどう思われるかが非常に気になる試みだからです。

 

 

生まれたときから毎日、体を石鹸で洗い、頭をシャンプーで洗い、歯磨き粉で歯を磨くことを習慣としてきたし、周りの全員が毎日それを習慣としてるであろう環境で、

1日・2日は我慢できても、数日続けると自分が不潔で仕方ない気がしてきて、石鹸なり洗い流す何かを使いたくなってしまう。

 

 

 

以前から度々、本やネットで「石鹸を使わない習慣の人は体が自浄作用できれいにしてくれる」

などの記事を読んで、興味はあったし今までも人に会わない日に湯シャンをしてみたりしたことはあったけれど、1日では違いを感じるに至りませんでした。

 

この度、知り合いがいないケララの地で実験してみるのが最良のチャンスだと思ってやってみたわけです。

 

 

 

断・石鹸

石鹸ひとつ携えずにケララに着いて、

初めの難関は「帰宅したら必ず石鹸で手を洗い、うがいをする」という子供の頃からの習慣でした。

石鹸はあると使ってしまいそうなので、持って行かず、水でよくよく手を洗い、うがいだけしました。

菌が手についているような感覚があり、なんだか気持ちが悪かったけれど我慢してそのまま過ごしました。

 

 

石鹸に関しては一気には断ち切れず

3日間石鹸なしで気持ちが悪いまま過ごした後に、結局アロエベラのアーユルヴェーダ製品の石鹸を買ってしまいました。

 

インドは細菌が沢山いるし、日本で大丈夫だった人のブログを読んで触発されたけど、やっぱりインドでは不安…と石鹸で手を洗わない感覚が耐えられず挫折してしまったのでした。

 

 

 

石鹸無しでも何にも感染しなかったし、問題もなかったので いつか再開してみたいと思います。

アーユルヴェーダの若先生に、緑豆の粉で体洗うといいよ!と

教えてもらったので、次のチャンスには石鹸の代わりに使ってみます。

 

 

 

 

断シャンプー

アーユルヴェーダの本には洗髪について、

「毎日風呂に入り、水で体を清めるのがよい。石鹸は使わず、髪は水で流すべき。」

と書いてあったので、それも実験してみようと思いました。

 

 

ポイントは、シャンプーをしないことと、お湯ではなく水を浴びること。

 

日本の健康業界では「冷え」が悪いというのが定説?な気もするし、私も温かいことが大好きなので、常に冷えないようにと気を付けているけど、

たまには違うことをしてみてもいいかもと思って水シャワーを浴びてみました。

 

 

ケララは温暖な気候とはいえ、水のシャワーは慣れない私にはとても寒く感じたし、体を冷やして体に悪いことをしている気がしました。

 

 

ですが、シャワーを浴び終わって体を拭くと、意外と体の表面の温度は温かい。

拭き終わると体感も寒くない。

ケララが30度くらいで暖かいからというのも大きいですが、初の水シャワーに成功した感覚がありました。

 

 

以前から湯船にゆっくり浸かった後ってぽかぽかするけど汗をかき過ぎて、数分後にお腹や背中を触るとひんやりしているよな~と何となく思っていました。

 

 

身体は常に温かい状態を保っていなければならないと思っていた私ですが、

水シャワーは必ずしも体を冷やすわけではなさそう、という新たな切り口が見えたのが今回の収穫。

温めることと、温まることについて、もう少し考えてみようと思ったのでした。

 

 

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写真中央奥の実は宿の部屋を出ると裏庭に見える野生のジャックフルーツ。大きく育つ植物や果実にケララが南国であることを再認識。

 

続いてシャンプーです。

シャンプーを使わず、水だけで頭を流すのは、はじめの2・3日は何てことないように感じました。

 

2週間ほどシャンプーは使わずに過ごし、途中髪が重いような感覚があったり、いつも乾燥してはねてる髪がしっとりまとまりやすくなってきた気がしたり、

その先どうなるのか楽しみでしたが、

デングにかかって体内の液体が全て点滴になったかと思うほどの量の点滴を投与され、

身体が正常に働いてない感じを受けたので、中断しました。

 

 

正常に機能していない体では、自浄作用を期待するのも難しそうだったのと、全身から薬のにおいがして気持ちが悪かったので。

 

 

 

 

断・歯磨き粉

歯磨きについて本では言及されていなかったので、

アーユルヴェーダの先生に、

「先生は歯磨き粉は使ってますか?塩で磨いたり、アーユルヴェーダの歯磨き粉で磨いたりしてるんですか?」

と聞いてみました。

 

「うん、そうやって磨くときもあるけど、僕は究極は歯磨きという行為は要らないとも考えてる。正しい食事を摂っていれば、うがいだけでいい。正しい食事は消化酵素(唾液を含む)を正しく働かせてくれるから歯は酵素で守られると考えられると思わないかい?」

とおっしゃるのです。

 

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アーユルヴェーダの歯磨き粉(茶色のハーブパウダー)

 

 

 

 

最近読んだ、天然生活実践家(全然アーユルヴェーダ関係ない日本人)の方の記事に

「歯磨き粉は劇薬だ。歯磨き粉を使うから、唾液の分泌が抑制されて、喉から風邪を引くのだ」

みたいなことが書いてあり、目からウロコでした。

 

 

私は昔からしょっちゅう喉を乾燥させ、痛めてしまうので、

昨年見つけたアーユルヴェーダのトローチを肌身離さず持っているのですが、喉が痛くなることは体質で必然だと思っていて諦めていたし、

歯磨き粉が関係あると考えたことはありませんでした。

 

 

 

母が数年前に塩で歯磨きを始めたときには、真似してやってみても何だか磨いた気がしない…と1回で塩歯磨きはやめてしまったし、

アーユルヴェーダの歯磨き粉(ハーブをすりつぶした茶色い粉)を買って使ってみたこともあるけど、面倒だったしやっぱりサッパリ感が足りなくて、

市販のクリアクリーンをその後も愛用し続けていました。

 

 

最近出会ったハーブの歯磨きペーストは、ナチュラルハーブと書いてあるのにさっぱりするし気に入っていました。

「himalaya  toothpaste」の画像検索結果

 

 

これがゴールかな。と思っていたところに、

歯磨き粉を使わなければ喉は痛くならないという記事を読み、

歯磨きは必要ないというアーユルヴェーダの先生の言葉で、

何もつけずに、歯ブラシだけで歯磨きをすることにしてみました。

 

 

毎日自炊した食事かアーユルヴェーダの学校のごはんしか食べていなかったので、化学調味料は摂取していなかったし、

原始人と同じ食生活と考えれば歯磨き粉はいらないのか・・・と妄想しながら何日か歯磨き粉なしで、過ごしました。

 

 

 

さほど不快感もなく、確かに唾液が分泌されているのを感じました。

普段歯磨き粉で磨けた気になっている細かいところまでいつもより磨けている気がしました。

 

 

あと、元々あまり歯磨きは好きではないのですが、歯磨きが楽しくなりました。

歯磨きしている最中に体と対話できているような気がするのです。

身体が喜んでいるというか。

 

 

 

偶然かもしれませんが、その数日間は喉は痛くなりませんでした。

私にしては長期間、喉が痛くなっていない気がします。

 

 

ケララからデリーに戻ってきて久しぶりに、ナチュラルハーブの歯磨き粉で歯を磨いてみると、あまりの刺激の強さに顎の付け根とこめかみが痛くなって、もがきました。

(デングだったからかもしれませんが)

 

デングが治った今も、刺激がすごく強く感じるので歯磨きチューブを以前の1/10くらいの量に減らしてます。

今までなんとも感じなかったのが不思議なくらい、耐えられない辛さと刺激に感じるのです。

 

 

正しい食事のあとは歯磨き粉は使わず、不自然な食事をした後は歯磨き粉を使う

という自分ルールでしばらくやってみようかな~と思っています。

→この記事の続きでした。)

喉が痛くならないかはわからないけど、それも観察してみます。